
ヴィンテージバイヤーとしてキャリアをスタートさせる以前は、スケーターとしても活躍していたという一風変わったキャリアを持つジェイ・サバティーノ。今ではファッションデザイナーとして第一線で活躍する彼が、東京に訪れるときには何を持参しているのか。ブランド〈J.SABATINO〉のクリエイティビティの断片を、その持ち物から紐解いてみます。
Photo_Satomi Yamauchi
Edit_Hiroshi Yamamoto
ジェイ・サバティーノ
〈J.SABATINO〉のデザイナー。ヴィンテージ古着のバイヤーとしてキャリアをスタートし、その後はグラフィックデザイナーやウィンドウディスプレイなども手がけ、2007年に自身の名前を冠したブランド〈J.SABATINO〉を設立。現在の拠点はニューヨークだが、一時期は東京で活動していた。
www.jsabatino.com
MICHELE RINALDIのハット
品があるからこそ、あえて乱雑に扱う。
以前、東京に住んでいた頃に「「10 corso como COMME des GARÇONS」で購入したラビットファーフェルトのハットです。もともとはとてもカタチのしっかりした物だったんですけど、丸めたりバックポケットに入れたり、カバンに突っ込んだり、あえて乱雑に扱うことで自分らしい表情に仕上げていきました。とはいえベースがしっかりしているので、ここまで味わい深くなっていても上品な佇まいなんですよね。
以前、東京に住んでいた頃に「「10 corso como COMME des GARÇONS」で購入したラビットファーフェルトのハットです。もともとはとてもカタチのしっかりした物だったんですけど、丸めたりバックポケットに入れたり、カバンに突っ込んだり、あえて乱雑に扱うことで自分らしい表情に仕上げていきました。とはいえベースがしっかりしているので、ここまで味わい深くなっていても上品な佇まいなんですよね。
Randolphのサングラス
服作り同様の哲学で選ばれたアイウェア。
アメリカ軍に商品を提供していることでも知られるアイウェアブランド〈ランドルフ〉のものです。アメリカではとてもポピュラーなブランドの1つですね。僕自身はサングラスと眼鏡を合わせて50本近く持っているんですけど、こういう丸みのあるフォルムが好きなんです。トレンドに左右されず、どんなスタイルにも合わせられる。そういった考え方は僕の服作りにも共通する部分と言えます。
アメリカ軍に商品を提供していることでも知られるアイウェアブランド〈ランドルフ〉のものです。アメリカではとてもポピュラーなブランドの1つですね。僕自身はサングラスと眼鏡を合わせて50本近く持っているんですけど、こういう丸みのあるフォルムが好きなんです。トレンドに左右されず、どんなスタイルにも合わせられる。そういった考え方は僕の服作りにも共通する部分と言えます。
Braunのアラームクロック。
起きる意思を見せるためのツール。
東京に限らず様々な都市にビジネストリップで訪れるんですが、時差ボケがひどいんですよ。一週間の滞在の場合、前半は体調が優れなくて、挽回してきたなと思った頃に帰国しなければいけない。おかげで、仕事にならないんですよ(笑)。だからこのアラームクロックは、きちんと起きるためというよりも、意思表示のツールですね(笑)。起きる気持ちはありますよ、と。
東京に限らず様々な都市にビジネストリップで訪れるんですが、時差ボケがひどいんですよ。一週間の滞在の場合、前半は体調が優れなくて、挽回してきたなと思った頃に帰国しなければいけない。おかげで、仕事にならないんですよ(笑)。だからこのアラームクロックは、きちんと起きるためというよりも、意思表示のツールですね(笑)。起きる気持ちはありますよ、と。
トランプとダイス
いつでもギャンブルを楽しむために。
昔からギャンブルが好きなんですよ。仲の良い友人と集まればポーカーをするし、ダイスの「C-LO」というゲームを楽しむこともある。日本で言うところの麻雀みたいなものと言えばいいかな。だから僕にとってトランプとダイスを持ち歩いているのは、とても自然なことなんです。昼食やタクシー代をかけたり、気ままに気軽にギャンブルに高じています。
昔からギャンブルが好きなんですよ。仲の良い友人と集まればポーカーをするし、ダイスの「C-LO」というゲームを楽しむこともある。日本で言うところの麻雀みたいなものと言えばいいかな。だから僕にとってトランプとダイスを持ち歩いているのは、とても自然なことなんです。昼食やタクシー代をかけたり、気ままに気軽にギャンブルに高じています。
T・S・エリオットの詩集
読む度に解釈が変わる詩集。
ノーベル文学賞も受賞している詩人、T・S・エリオットの詩集です。移動中や寝る前であったり、時間が空けばページを開いています。文字を追っていると気持ちが落ち着くし、新しいイマジネーションが湧いてくるんですよね。なかでもT・S・エリオットの作品は、読む度に解釈が変わってくる。だから、何度も読み返しているし、その都度新しい感動を味わっています。
ノーベル文学賞も受賞している詩人、T・S・エリオットの詩集です。移動中や寝る前であったり、時間が空けばページを開いています。文字を追っていると気持ちが落ち着くし、新しいイマジネーションが湧いてくるんですよね。なかでもT・S・エリオットの作品は、読む度に解釈が変わってくる。だから、何度も読み返しているし、その都度新しい感動を味わっています。
Fashionaryのノート
ファッションに携わるすべての人に。
外見はモレスキン風なんですけど、中身は完全にファッション仕様になっているノートです。ブランドのインデックスから服やボタンのサイズ表、パターンなど、ファッションデザインのアイディアをスムーズに書き込むことができる仕掛けが盛り沢山。ファッションに携わっている全ての方にお勧めです。実際に一緒に仕事をしている〈J.CREW〉のスタッフはみんな使っています。
外見はモレスキン風なんですけど、中身は完全にファッション仕様になっているノートです。ブランドのインデックスから服やボタンのサイズ表、パターンなど、ファッションデザインのアイディアをスムーズに書き込むことができる仕掛けが盛り沢山。ファッションに携わっている全ての方にお勧めです。実際に一緒に仕事をしている〈J.CREW〉のスタッフはみんな使っています。
J.SABATINOのライダースジャケット
僕のブランドの代名詞。
様々なカルチャー的な要素を含みながらも、デザインとして普遍的。僕にとってライダースジャケットは、とてもタイムレスで完成されたプロダクトなんです。だからこそ、作り甲斐がある。ベーシックなディテールを尊重しながら、モダンなシルエットにモディファイしつつ、ヴィンテージの風合いも加えていく。シーズン毎に仕様は異なりますが、僕のブランドの代名詞と言えます。
様々なカルチャー的な要素を含みながらも、デザインとして普遍的。僕にとってライダースジャケットは、とてもタイムレスで完成されたプロダクトなんです。だからこそ、作り甲斐がある。ベーシックなディテールを尊重しながら、モダンなシルエットにモディファイしつつ、ヴィンテージの風合いも加えていく。シーズン毎に仕様は異なりますが、僕のブランドの代名詞と言えます。
